GPT翻訳でAO3を始めました Vol.4
前回の「招待コードの仕組み」の続きとして、AO3を使う上で「知っておいた方がいい最低限の英語」についてご紹介します。
実体験を交えているので、読みやすいと思います。
登録前に知っておくべき最低限の英語
AO3は英語サイトなので、最初はどうしても身構えてしまいます。
ただ、実際に使ってみると、作品投稿に必要な英語はそれほど多くありません。
もちろん、タグ文化を深く理解しようとすると奥は深いです。
ですが、「まずアカウントを作って、作品を投稿する」だけなら、覚えておくべき単語はかなり限られます。
ここでは、私が実際にAO3に登録・投稿する時に、「これは知っておくと便利だった」と感じた英語をまとめます。
投稿時に重要な基本項目
AO3で作品を投稿する時、特に重要なのは以下の項目です。
- Rating(年齢区分)
- Archive Warnings(警告)
- Fandom(s)(作品ジャンル)
- Work Title(作品タイトル)
- Work Text(本文)
- Language(本文の言語)
このあたりを押さえておけば、最低限の投稿はできます。
逆に言うと、Summary(作品概要)や Notes(補足)、Relationships(カップリング)、Characters(登場人物)、Additional Tags(追加タグ)はとても重要ではありますが、必ずしも全てを完璧に埋めないと投稿できない、というものではありません。
ただし、読者に見つけてもらうためには、できるだけ丁寧に設定した方がよいです。
Rating(年齢区分)
Rating は、作品の年齢区分です。
AO3では主に以下のような区分があります。
- General Audiences
全年齢向け - Teen And Up Audiences
13歳以上向け - Mature
成人向け要素はあるが、露骨ではない - Explicit
露骨な成人向け描写がある - Not Rated
年齢区分を設定しない
日本のPixivでいう「全年齢」「R18」に近い感覚ですが、AO3ではもう少し細かく分かれています。
判断に迷う場合は、無理に低い年齢区分にせず、少し慎重に設定した方が安全だと思います。
Archive Warnings(警告)
Archive Warnings は、読者に対する重要な警告です。
AO3では、この警告項目がかなり重視されます。
代表的なものは以下です。
- Graphic Depictions Of Violence
暴力描写がある - Major Character Death
主要キャラクターの死がある - Rape/Non-Con
性的暴力・非合意描写がある - Underage
未成年が関わる性的描写がある - No Archive Warnings Apply
該当する警告はない - Creator Chose Not To Use Archive Warnings
警告を使用しないことを選択する
この中で、特に重要なのは No Archive Warnings Apply と Creator Chose Not To Use Archive Warnings の違いです。
No Archive Warnings Apply は、「上記の重大な警告に該当する内容はありません」という意味です。
一方で、Creator Chose Not To Use Archive Warnings は、「警告するかどうかを作者が明示しません」という意味です。
つまり、読む側からすると「何が含まれているか分からないので、自己責任で読んでください」という表示に近いです。
この二つは似ているようで意味が違うので、最初に確認しておくとよいと思います。
Fandom(s)(作品ジャンル)
Fandom(s) は、作品ジャンルのことです。
たとえば聖闘士星矢なら、
Saint Seiya
Saint Seiya: The Lost Canvas
のように、作品名を入力して選びます。
AO3では入力途中に候補が表示されるので、既存タグがある場合はそこから選ぶのが安全です。
日本語の感覚で自由に新しいジャンル名を作るより、すでにAO3内で使われている表記に合わせた方が、読者に見つけてもらいやすくなります。
Work Title(作品タイトル)
Work Title は、作品タイトルです。
ここは日本語タイトルでも問題ありません。
実際、AO3には英語以外の作品も投稿されています。
ただし、英語圏の読者にも見つけてもらいたい場合は、英語タイトルを付けるか、日本語タイトルのあとに英語タイトルを添える方法もあります。
例:
遠雷 / Distant Thunder
このように併記しておくと、日本語版としての雰囲気を残しつつ、海外読者にも意味が伝わりやすくなります。
そういう面もありますが、「より英語圏の読者に読まれたい」と思う場合は、全文英語で記載した方が読まれやすいと思います。逆を考えると、英語混じりの作品より、日本語のみで書かれた作品の方が、私たちにはハードルが低いと思うのです。
Work Text(本文)
Work Text は本文です。
ここに作品本文を貼り付けます。
AO3は英語作品専用サイトではないため、日本語本文のまま投稿することもできます。
ただし、英語圏の読者に向けたい場合は、英訳版を用意した方が読まれやすくなります。
日本語版と英訳版を別作品として投稿するか、一つの作品内で章分けするかは、作者の運用次第です。
私の場合は、言語ごとに作品を分けた方が読者にも分かりやすいと感じました。
Language(言語)
Language は、作品本文の言語です。
英語なら English。
日本語なら 日本語 / Japanese。
フランス語なら Français / French。
ここを正しく設定しておくと、読者が言語で絞り込み検索しやすくなります。
英訳・仏訳・日本語版を並行して投稿する場合は、この Language 設定を間違えないように注意した方がよいです。
Summary(作品概要)
Summary は作品概要です。
これは必須ではありませんが、かなり重要です。
AO3の読者は、Summaryをよく見ます。
Pixivのキャプションよりも、もう少し「作品を読むかどうかを判断するための案内文」として機能している印象です。
長く書く必要はありません。
一文だけでも十分です。
たとえば、
A quiet story about Minos and Albafica after the war.
のように、「誰の、どんな雰囲気の話か」が分かるだけでも、読者は入りやすくなります。
英語が苦手な場合は、無理に凝った英文にするより、簡単で正確な英文の方が安全です。
Notes(補足)
Notes は作者からの補足です。
作品の前後に表示できます。
たとえば、
- 日本語原文をもとに英訳したこと
- ChatGPTなどを使って翻訳したこと
- 原作のどの時期を想定しているか
- 他サイトにも掲載しているか
こうした情報を書くのに向いています。
私の場合、英訳・仏訳にはAI翻訳を使っているので、その点はNotesに書くようにしています。
読者に対して、翻訳の経緯を隠さない方が安心だと思ったからです。
Relationships(カップリング)
Relationships はカップリングタグです。
AO3では、カップリングは一般的に
Character A/Character B
のようにスラッシュで表記されます。
ただし、日本のように「左右」の感覚が常に明確に反映されるわけではありません。
英語圏では、スラッシュ表記は「この二人の関係」を示すものとして使われることも多いです。
そのため、左右や関係性を細かく示したい場合は、Additional Tags や Summary で補足するのがよいと思います。
Characters(登場人物)
Characters は登場人物タグです。
主要キャラクターを入力しておくと、そのキャラクターで検索した読者に見つけてもらいやすくなります。
ただし、少しだけ登場する人物まで大量にタグ付けすると、読者にとっては探しにくくなる場合があります。
基本的には、「このキャラクターの作品を読みたい人が見ても納得する」範囲にしておくのがよいと思います。
Additional Tags(追加タグ)
Additional Tags は、作品の雰囲気や内容を説明するタグです。
AO3らしさが一番出るのは、ここかもしれません。
たとえば、
- Angst
切ない、苦悩系 - Hurt/Comfort
傷ついた人物が癒やされる話 - Fluff
甘くて穏やかな話 - Romance
恋愛 - Alternate Universe
パラレル設定 - Canon Divergence
原作分岐 - Post-Canon
原作後 - Slow Burn
ゆっくり関係が進む恋愛
などです。
ここをうまく使うと、作者の知名度ではなく、「作品の中身」で読者に見つけてもらいやすくなります。
英語が苦手でも、最初は大丈夫
AO3は英語サイトですが、最初から完璧な英語運用をする必要はありません。
最低限、
- Rating
- Archive Warnings
- Fandom(s)
- Language
- Title
- Work Text
このあたりを押さえれば投稿できます。
SummaryやNotes、Additional Tagsは、慣れてから整えていっても大丈夫です。
ただ、警告タグだけは読者の安全に関わる部分なので、慎重に設定した方がよいと思います。
まとめ
AO3の英語は、最初に見るととても難しそうに感じます。
でも、実際に必要なのは、「作品を安全に分類し、読者に見つけてもらうための単語」です。
つまり、英会話力や高度な英作文力よりも、
どの項目が何を意味しているのかを理解すること が大切です。
英語が得意でなくても、AO3は始められます。
完璧に使いこなす必要はありません。
まずは、自分の作品を安全に、正しく、読者の届く場所へ置いてみる。
そこから少しずつ覚えていけば十分だと思います。
AO3の招待コードや登録までの流れについては、前回の記事「GPT翻訳でAO3を始めました Vol.3」でまとめています。

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