字書きのおえかき事始め その4

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エアブラシ塗りの瞬

字書きのおえかき事始め その4

そして塗りの苦しみを味わう

大好きなエアブラシ

 アナログのカラーでは、色鉛筆と水彩とパステルしか使ったことがない。
 デジタルで私が表現したい色の感じも一体どんな画材を使えば描けるのか、全然わからない。
 色塗りをどうしたらいいかわからないが、何から勉強すればいいかもわからない。

 ついでにクリスタの色塗りツールが豊富すぎて、何がなんだかわからない。

 毎回「このまえ使ったあの画材はなんだっけ?」とわからなくなりながら塗ってました。

 そして私が辿り着いた塗りやすい塗りツール。

 エアブラシ。

 はい来ました。
 初心者といえばエアブラシ塗りです。

 空気感が表現しやすいので、透明感が出しやすい。
 塗りがわからない人の味方、エアブラシです。

 扉絵の瞬も、エアブラシによる着彩です。

 絵が特に好きなわけでもない私にとって、エアブラシは、サッと塗って「塗った風」に見せてくれる時短で助かるツールでしした。レイヤーもよくわからないし、私の塗りはこれでいいやとさえ思ってました。
 それ以外の塗り方も、よくわからないし。

 いいやいいやで、適当に絵を描いては、Xにポストしてました。

 ここで私が字書きであることも効いてきます。

 字書きである私のタイムラインは、基本的に無風です。
 いいねがない、リポストがない、リプがない。
 ないないのトリプルコンボ、それが私と言う字書きのタイムライン。

 私は文字量の豊富すぎる、物量字書きなので、Xのように「一瞬の把握」が楽しい媒体では、もう目に入りづらい類いなんですよ。

 文字読みOKな、希少な方々が反応をくださるのみ…!

 そして最低水準が本当に最低水準だった分、絵のポストによる反応が1でも2でもあると、「すごい!」となるのが私の心理状態でした。

 なので、「このまま一生エアブラシで塗ろう」と笑顔で思っていました。

 とても幸せな頃ですね。

  

「エアブラシは円柱を塗るときに使うもの」

 私のお絵描きの先生は、Youtubeのお絵描きアドバイスを適当に検索したときに、たまたま出た動画です。
 そして、そんなたまたま出た動画のお絵描き先生が言いました。

「僕のような絵を描きたい人は、エアブラシ塗りはもう卒業」

「エアブラシは円柱の立体感を出したいときに使うもの」

「水彩で塗りましょう」

 そうか……、と、私は思いました。

 また、練習か。試練か。


 私にとってデジタル絵は、アナログに比べて便利です。私は物を片付けるのが嫌いなので、できるだけ散らかしたくない。アナログだと画材を出して広げずには描けませんが、デジタルは電源を入れてアプリを展開すれば描けます。片付けもしなくていい。

 しかし、その分、クリスタは使い方を覚えるのがかなり大変です。難しいです。

 本当はクリスタのマニュアル本を買えばいいのですが、それさえケチっているというか、物理の本もまた片付けが発生するので嫌です。で、結局動画を見て習っている。

 デジタルの水彩塗りは、調べると確かに私の表現したい塗り方に近かったです。どうすればいいかわからないけど、水彩塗りをがんばろうと思い立ちました。

  

そして無慈悲な夜の女王たち(クリスタのダウンロードむずかしすぎる)

 ところが、私のクリスタには「透明水彩」のブラシがなく──。

 CLIP STUDIO PAINTというクリスタの素材サイトから、無料のブラシ提供をダウンロードせねばならない。これがまた難関でした。
 この手のアプリを使ったこと、そしてブログなどで手順を調べたことのある方ならわかると思いますが、アプリのアップデートが多い場合、一年前の手順がもう参考にならない場合があります。地獄です。

 気づいてみれば簡単なことでしたが、私は「透明水彩」ブラシを探し出し、ダウンロードし、最後の難関、使えるようにセットする、まで3日くらいかかりました。

 それもこれも、マニュアルを買わない私が悪いのかもしれません。
 でも、マニュアルにも足りない情報はきっと、あり、そのたびにネット検索しては手順を調べる工程は変わらないだろうと思うのです。いいんです、私の人生はこれで。

 そして何度も挫けそうになりながら「透明水彩」のブラシを手に入れ、やっと塗りました。水彩で。

扉絵を透明水彩で着彩したバージョンです

近くにある方が見やすいので、エアブラシ版ももう一度置きますね。

エアブラシの瞬
エアブラシ塗りの瞬

 


 なんか、久しぶりに見たら、この頃の方が水彩塗りが上手い気がするんですが……。

 まあそれは置いておいて。
 そもそもの塗りが下手なので、あまり違いも感じにくいかもしれませんが。

 自分で振り返っても、エアブラシよりも透明水彩のほうが、より細かなニュアンスの表現に向いているように思います。どうしてもエアブラシは大味になりがち。初心者なら特に。

 いわゆる「アナログの水彩塗り」のようには塗れないのですが。
 ともかくようやく私のデジタル絵は、それらしいペン入れ、塗りブラシが整ったという状況に突入したのでした。

  

  

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