二次創作小説をやめました
二年近く書き続けていた二次創作小説を当分書かないことにしました。
これからは一次創作小説でがんばります。
なぜ二次創作小説を辞めたのか。二次創作に偽装した一次創作になりつつあったから
二次創作小説を書くのを辞めた理由は、「二次創作ではなくなってきたから」です。
私はXで、熱い同人活動への思いをいくつか見かけました。いわく「お互いの狂気を交換する同人活動」「あなたのコアな妄想を読みたい。私の妄想も読まれたい」といった、「お互いに同じ作品から狂気を発生させた同士の魂の交流」といいますか……。
その言葉を読んで「いいな」と深く共感した反面、「私は本当に狂気交換を望んでいるのか」とふと我に還ったのでした。
というのも、私のミアルバは書けば書くほど、一次創作に近づいて行っていたからです。
私のミアルバには、原作設定に依拠しなくては成り立たないものもいくつかあります。
ところが、私はこのCPを好きすぎて書きすぎて、原作設定に依拠しなくても成り立つところまでだいぶ進んでいました。
前にも別の記事で書きましたが、ここまで自分の書きたいものを優先的に詰め込んだ話に、これ以上「二次創作」の外装を貼り続ける自体が困難にもなっていました。
ここは感覚的な部分なのでなんとも言えませんが。
おそらくですが、星矢ファンで私の一次創作を読んで「これは『聖闘士星矢』のミアルバだ」と気付ける人はいないと思います。そもそもが私は、私の書きたい話を書くために非常に理想的な器であるミーノスとアルバフィカに、私の中身を注ぎ込んでいたようなところがあるので。
形式は「二次創作」ですが、これ以上、一次創作でも実現可能な話を「二次創作」の外装で二次創作として置くのは、だいぶ無理と難しさを感じていました。誰がなにを公開するのも自由ではありますが、場が求めるものと乖離があって、他にもっと合う場があるならそちらに移るのはお互いに良いことだと思っています。
もっというなら、「二次創作といつわって、星矢ファンの方々に一次創作を読ませるような状態が申し訳なくなった」が、一番自分の事情に近いかもしれません。
もはや、「これは二次創作同人誌で扱うものではない」という思いがかなり固まりました。
ただまあ、私が一次創作のラベルを貼るものに、「これはミアルバだ」と思う方もいるかもしれません。でも、きっとその人はおそらく「InkSanctumの書くミアルバに似ている」と感じると思います。
そのような理由で、二次創作小説をお休みすることにした次第でした。
そして一次創作小説を書くことにしました
一次創作小説はすでにいくつか書いています。
諸事情により、まだ完結した作品として公開できているものは少ないです。
今回、2026年6月中に全文公開できそうな作品があるのでお知らせします。
オリジナル小説「ロマンス、キャピタル、ダイナー」|note創作大賞2026参加
作品紹介
他人が勝手につくる「売れる物語」に抗う香水開発者と、すべてを市場価値で測る投資会社の御曹司。映画的なNYのダイナーで、二人は価値にならない話を少しずつ始めます。
全5回。約45,000字。
2026年6月末までにnoteで全文公開予定です。
Xfolioでも試し読みをやっています。
オリジナル小説「追放された悪役令嬢は 騎士と賢人を従えて王太子殿下に会いにいきます」
作品紹介
王宮の大広間で、悪役令嬢は断罪された。
罪状は、王太子妃暗殺未遂。
しかし、王太子の名はルソー、妃の名はテレーズ。おや、世界史の教科書で見たことのある思想家の名前……。
18世紀フランス啓蒙の時代、『百科全書』編集者のディドロ、ダランベールの名を持つ「哲学者」と「黒騎士」。そしてダランベールの憧れの令嬢レスピナスが「悪役令嬢」として配置されています。彼らの論敵は、もちろん「ルソー」。
しかしこのルソー、王冠を被っています……。
断罪され追放された悪役令嬢、いかにして「国王ルソー」に「ざまぁ」するのか。
作品概要
全7話。約4万字。
第3話までXfolioで公開済み。
一次創作小説「キシャキシャきつねとマルセル様」|Kindleシリーズ
作品紹介
19世紀南仏風の村を舞台にした、若い男女ときつねの子が家族になる話を描く童話調ロマンス。
善良で少し夢見がちな令嬢ローズマリー、
彼女に惹かれていく青年貴族マルセル、
そして二人の間に割って入るように現れた子ぎつね・クロエ ──この三人(と一匹)の関係を描く物語です。

作品概要
『キシャキシャきつねとマルセル様』1巻(Kindle)
公式サイト
note(制作ノートなど)
家族の日常が続いていく作品なので、家族が揃ったあとは日々の出来事がエピソードとして続いていく予定です。1巻は出会編。3巻くらいで結婚編になる予定。
書いてみて思った、一次創作小説は楽しい
公開中の作品はコメディ寄りで、比較的お気軽に読んでもらえると思います。
とはいえ、いわゆるWEB小説ほどライトではないのですが。
実際のところ、一次創作小説というのは、基本的に読まれるものではない、というより「読まれない」のが現実かと思います。
とはいえ、二次創作形式だと版権問題がありますし、作品の有料販売は一切できません。
著者としては、「読まれる/読まれない」 以前に「これは私の作品」と言える形式で自分が扱えることが嬉しさです。
小説という形式自体がいばら道ではあります。
しかしこれが好きなのだから、仕方がないですね。
ちょっと変わった小説を書くのが好きです。よかったら、お付き合いください。
