クリスタの3D人形を使ってみた──字書きのおえかき事始め その8
推し(天貴星グリフォンのミーノス/Griffon Minos)のお誕生日(3/25)お祝いの絵を描こうとして、思いついたネタがいつもの顔絵ではなく、膝上まで描かないといけない構図だった。
ポーズ人形は持ってないので、おえかきアプリ「CLIP STUDIO」にある「3Dモデル人形」でポーズを取ってもらい、イラストを描きました。
今回は「3Dモデル人形がうまく使えない」「なんとかして描き上げた初心者のデスロード」を記録します。
今回の描きたい構図:漫画『黒執事』1巻表紙のパロディ

「あくま(悪魔)で執事ですから」──この有名な『黒執事』のセリフが今回のモデル理由。
ミーノスのお誕生日3月25日の星座は牡羊座。しかしハーデス軍の冥闘士であるミーノスが、黄金聖闘士の牡羊座一家と同じかわいい羊枠はちょっと違うかな?……と。
どんな絵にしようかと考えた時に「悪魔は、頭部に羊や山羊のツノがある絵を見かける」と思い出し。
牡羊座のミーノスは黒い羊(=悪魔)イメージで描けば、「牡羊座」と「ミーノス」を組み合わせられるのでは!
と閃いたのでした。
はい、地獄の釜、開きました。
顔しか描いてこなかったのに……
いくら推しのお誕生日絵だからって、「黒執事」ポーズは難易度高すぎます。
私はね、顔しか描いて来なかったんですよ! 手も指も練習はしますけど、ほんとに苦手です。AIより手指の作画下手ですよ!!
ただもう、推しというのは燃料です。
いやだ! やりたくない! という拒否を「くそっ、やるしかない!」に変換してくれるのが推しの力。私も黒羊ミーノス見てみたい。でもこんなの描こうとするの、宇宙に私一人しかいないだろう。私がやるしかない、という気持ちで。
私は起動させました。
クリスタ(CLIP STUDIO)の3Dモデル人形を!
まず3D人形に希望のポーズを取らせるのに練習が必要

目指すは「黒執事」1巻のポーズです。
しかし、「慣れれば自由にポーズを取らせられるよ」と解説動画で見ましたけど、慣れるまでどのくらいかかるんですの? ゴールデンルールで紅茶を注ぐあの黒執事ポーズ、そこに人形をたどり付かせるまでにまず関門が。
しかしもう、この3D人形に全てを頼むのは一度諦めました。



久しぶりに見たら箱人間でもなんでもないなあ…という感じでしたが。
しかし箱人間から下描きに移るのはだいぶ楽でしたね。
多分ここまでで一日かかっており……。
日付を見ると、お誕生日当日にがんばって描いてる。
ここまでで力尽きましたね。
星矢ファンの間では「〇〇座月間」という考え方が普及しておりまして。
生まれの星座の期間を、たとえば牡羊座のミーノスだったら「3月21日〜4月20日」までを「牡羊座月間」と呼びます。
この「星座期間」の間は、その月の星座の聖闘士をまつる(祭る?)風習(風習?)があるので、むしろ「牡羊座月間」に散らして「黒羊ミーノスを公開できればいいよね」などと楽なことを考え始めたのでした。
「お誕生日が終わっても、その方が継続的にミーノスを推せるよね。根拠を持って」
瞬く間に牡牛座月間に突入しました
推し活なんて、思いついて着手した時に最後まで仕上げないと、大体そのままになります。
まあ、生活の合間にやるのが推し活なので、これはもう宿命ではあるのですけどね。
牡羊座月間が終わり、あー…と密かに泣いている間に4月さえ終わりそうになりました。
GWの間に、なんとかやるしかない! ということでクリスタを再起動。
初めてしかない作画工程
なんかもうまだるっこしくて。
ここからさらにペンツールで服を着た状態を下描きして、さらに清書するの? そう思ったら、気力が持つ気がしませんでした。
1. 下描きする気力が尽きた
ふ。私、ペンでの下描きを飛ばして、いきなり本番のつもりでペンを走らせてましたよ。
おかげで清書のはずの線画がガタガタ。
何度も描き直すから、線の毛羽立ちがすごい。

2. 冥衣比で燕尾服を甘く見ていた
ミーノスといえばあのゴツい冥衣ですよ。翼も被り物も鎧も全部装飾が激しい。
あれに比べたら執事の燕尾服は楽なはずだ、と、素で思ったけど、やってみて気づいたのが「あ。私、燕尾服の作画なんて初めてじゃん!」という。
比較の対象がいかつすぎたために、燕尾服を楽扱い。ここもうおかしい。狂ってる。
今回はパロディ絵だからお手本はあるけど……。
あるけど、3Dモデル人形でポーズを作っているから、元絵と角度も違う。かといって、いくら頑張ったところで大して似ないとしても、あまり模写的になるのもよくないだろうと思いました。
色やら裏地やらを作って、ちょっとミーノス寄りにアレンジする。つらい。
3. 結局手は自撮り。3D人形? もういやです、今回は
先ほどの鉛筆下書きを振り返っていただけるとお分かりかと。手がモニャモニャしてますね。
これどうやって手を描こうと思ったのですが、もう3D人形触りたくねえ……と泣きが入り、例によって自分の手を自撮りしました。
最近、皆様の美しい絵を拝見していた気がついたのですが、リアルな手を描く必要ってないですよね?
私、手モデルの素材を参考に手指を描くことが多いです。でも、手モデルの美しい手でも、二次元の推しの顔と合わせると「指の長さが足りない……?」と感じることが増えまして。
私、理解しました。指は好きなだけ伸ばしていいと。
それに気づいてからは、モデルが自分のもっさりした手指でも、あまり気にせず、イメージの中で推しの手を描こうと吹っ切れるようになったのでした。
4. 黒い縁取りができない
このへんはもう、最近はGPTに操作方法を聞いています。
探せばブログやYouTube動画があると思うのですが、探す時間がだいぶかかる。
GPTは基本、文字情報で解説してくるので、よくわからないことがあります。
ただ、アプリのように頻繁にバージョンアップするものは、検索で探すのがだいぶ大変。
今回は、結局長方形ツールで黒縁を作りました。
しかし、誤って作った白縁が消えませぬ。
もう知らない……。
5. 画像のダウンロードができない。いやできてるけどクリスタに現れない
「黒執事」の単行本表紙といえば、黒縁以外にも美しい装飾が上下角に添えられていますね。
私こんなの手書きできないので、CLIP STUDIO ASSETSに即無料素材を探しに行きましたよ!
しかし、装飾画像を見つけたものの、ダウンロードした画像が素材庫にないぞ……。
これも毎回ハマる迷宮(ダンジョン)です。ほんとどこに格納されているのかわからない。
GPTに泣きつき、「反映が遅れるのでしょうか」と言われ、そういや前もそんなんあった、と、気づく。とりあえずそういうことにして、手元にあるブラシ(刺繍柄)を装飾の代わりに……。
6. 蛍光ペンで描いたみたいな糸が描けない
ミーノスといえば「コズミック・マリオネーション」ですね。見えない糸で敵を操るという。
紅茶じゃなくコズマリを発射してミーノス感を出そう……、私は安易にそう考えました。
私いつも、黒い背景に白線で「見えない糸風にする」をやってたけど、今回は白地背景なのでそれができない。
くそっ。また新しい操作かよ。
この作画、6つも新しい操作を調べながらやってます。
ここで糸を光らせるために、ようやく私は「加算(発光)」というレイヤーを使うわけですね。正直仕上がりも大して光ってませんが。
しかも白背景では「加算(発光)」が光ったようにはならないので……。まあ、またAIにやり方を教わりつつ、書かれてる通りにやってもうまくいかないので、自分で操作してとりあえずあの状態。
あと、今更ですが、一ヶ月前の下書きを見ると、左手を握っている(元絵もカップとソーサーを持っているので薬指以下は握り込まれています)。これ、閻魔帳を持たせようとしたんだと思う。
閻魔帳描いて、燕尾服省略する気だった。満々だった。
でもやめたというか。重い本持ってる腕って難しくない……?
もはや手指を描くより面倒と感じて、よくわかんない素手ポーズになりましたよ。
できた!
6つの地獄を潜り抜けて、なんとか完成しました!

そしてお誕生日を逃して、
牡羊座月間さえも逃して、
私はとても大切なことに気づきました。
この絵のネタを理解するには、
- ミーノスは牡羊座である。
- ミーノスは冥闘士なので、牡羊座といっても黒い羊だろう。
- 黒い羊といえば、悪魔連想が可能(しかし少し飛躍が必要)。
- 「黒執事」のセバスチャンは「あくま(悪魔)で執事」。
- 黒羊ミーノスは「悪魔で羊」。
これだけの連想を必要とする。
普通に絵だけ見たら「獣ツノついてる燕尾服のミーノス絵」。
は? という絵ですね。
見てくださる方々を戸惑わせるだけの俺得ネタ。
私は学びました。
公開は計画的に。
絵は、ネタを仕込む場合は理解されやすい文脈の効いている場を逃さない。
なお、今回いちばんの反省は、ラフ・下描き・清書を分けずに突っ走ったことです。次回はラスターレイヤーで下描き、ベクターレイヤーで清書する工程を飛ばさないようにします。
まとめ
結論です。
「ネタ系のお誕生日絵は、お誕生日当日のうちを目指して頑張ろう!」
来年はきっと……
(了)
