小説投稿者のためのPixivとXfolioの使い分け比較

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小説投稿者のためのPixivとXfolioの使い分け比較

 Pixiv(ピクシブ)イラスト・漫画・小説などを投稿できる国内最大級の二次創作プラットフォームとして、創作者にも読者にも非常に浸透しています。
 そしてXfolio(クロスフォリオ)は、2022年サービススタートのポートフォリオ機能を軸に、小説・イラストなど、ジャンルを問わず“作品を並べておける”場所として注目されています。

 

PixivとXfolioの大きな違い── SNS / 非SNSという決定的差

 私にとってPixivとXfolioの最大の違いは、「SNSである(Pixiv)」と「SNSではない(Xfolio)」です。
 SNSとは「ソーシャル・ネットワーク・サービス」のことですから、フォロー・フォロワーとの交流もプラットフォームの大きな柱なんです。

✦Pixiv Pixivが“街路”になる理由
── 数字の可視化と人間関係の距離

 つまり、Pixivは常に「フォロー・フォロワーとの交流”も”意識した設計」。
 「このアカウントは誰にフォローされているか」は2025年末現在、見えなくなっています。しかし、いまだ、「このアカウントは誰をフォローしているか」は、誰からも見える仕組みです。
 人と人とがどう繋がっているか、誰がこの作品をブクマしているかが、誰からでも見える。
 これがPixivとXfolioを比較した時の最大の特徴だと思います。

 

✦Xfolio Xfolioが“回廊”になる理由
── 反応が匿名化される安心

 一方で、Xfolioは「このアカウントは誰をフォローしているか」さえも、他人からは見えません。(※作品を置いていない場合は、見えることがあります)
 Xfolioでは、作り手さえも、誰が自分の作品を読んだのかも、誰が「いいね👍」や「ブクマ🩵」を押したのかもわからないのです。
 そしてXfolioの読み手は、作り手にも知られずに、好きになった作品を「ブックマーク」として一覧にしておけます。

 作り手からは、読み手の個人の顔がわからない。これがXfolioの特徴だと私は思っています。


 両方にアカウントを持つ二次創作者は少なくないと思いますが、では、みなさん、どう使い分けていますか? 私の事例をご紹介します。

   

小説書きとしてのリアルな比較と感想

 現在、私は主に PixivXfolio(クロスフォリオ) の両方に小説を投稿しています。
それぞれのプラットフォームには特性があり、反応の傾向や居心地が異なるため、ここに自分なりの使い分けと印象をまとめておきます。

 作品のリンク先を両方掲載しているブログやSNSにおいて、読者の参考にもなるかと思います。

  


Pixivの特徴:拡散力が強いが、競争圧も強い

 Pixivは圧倒的に人が多く、タグやランキングなどの機能も充実しており、作品を「多くの人に見てもらえる」力は今でも随一です。

 ただ、その一方で、評価やブックマーク数が可視化され、数値で作品が比較される文化が根強く、そこにストレスを感じることがあります。

  • 誰が誰をブクマしたかが見える(非公開設定も可能だが、初期設定は公開)
  • 閲覧数・評価数が明確に表示される
  • 他者との数値競争が強く働く

 これにより、「作品の出来とは別の部分で消耗する」ことがあるのは否定できません。
 また、知人間のブクマや評価の可視性が、人間関係のプレッシャーにつながることもあります。

   


Xfolioの特徴:拡散力は弱いが、精神的にとても穏やか

 一方の Xfolioは、「いいね」などの読み手のリアクションがあったときも、通知さえ届きません。反応が静かで、数字があまり可視化されないぶん、ストレスが少ない環境です。

  • 誰が読んだか、誰がいいね・ブクマしたかは、作者にも他人にも見えない
  • ブクマ通知も来ない(履歴も残らない)
  • 反応の数値(インプレッションや閲覧数)は記録されるが、他人との比較はわからない

 2024年後半、AI学習の対象外とされたことから話題になった時期もありましたが、現在は多くの人が再びPixivに戻っています。
 それでも、反応が少なくても平気でいたい時や、競争から一歩引きたい時には、Xfolioの静けさがとてもありがたいです。

 


実例:私はこう使い分けている

 私は以下のような方針で使い分けています。

Pixiv

  • なるべく多くの方に読まれたい作品
  • タグやジャンル人気を活用したいとき
  • ある程度のブクマや評価を見越して出すとき

Xfolio

  • 反応が静かでも出しておきたい作品
  • 気楽に公開したい短編や試作
  • 数字を気にせず、純粋に「書いたから載せたい」という気持ちが強いとき

 Pixivは言うなれば“戦場”、Xfolioは“アトリエ”のようなもの。
 作品をより多くの人に積極的に届けたい時にはPixiv。
 穏やかに、自分のペースで作品を並べていきたい時はXfolio。

 自分の創作の状態に応じて「どこに置くか」を決められるようになり、創作はぐっと楽になりました。


2025年冬アップデート── 創作SNSの移動と滞在

 2025年冬、創作環境には新しい空気が流れています。
 X(旧Twitter)における画像の編集機能実装や、AI学習に対する関心の高まりにより、創作者は「作品をどこに置いておくか」を再び考え始めています。
 特に、Pixiv/Xfolio/noteという三つの場所は、似ているようで、それぞれ作品の扱われ方が異なり、創作の息継ぎの仕方にも影響します。

 私は、これら三つの媒体を「入口」「滞在」「回収」という三角形の導線としてとらえるようになりました。
 もちろん、すべての創作者がこの順路を辿る必要はありませんが、自分の創作の状態に合わせて媒体を選ぶことで、疲弊を減らし、作品と向き合う力を取り戻せると感じています。


三角導線のイメージ── 出会い・滞在・定着

  • Pixiv:読者の入口
     作品を見つけてもらいやすく、賑わう街路。
     最初の出会いや、思わぬ読者との再会の場。
  • Xfolio:静かな滞在
     足音の少ない回廊。
     作品を並べて置き、深く息を吸う場所。数字や評価が気になりにくい。
  • note:回収・蓄積
     一次創作や長文、連載、冊子化の準備。
     読んだ人が「手元に置きたい」と思ったときの受け皿。

この三角は、線の順番を固定しません。
Pixivで知ってもらい、Xfolioで側に置いてもらい、noteで深く読む──そんな動線もあれば、
Xfolioで自分の核を見せ、Pixivで出会ってもらうという逆算もあります。
自分の創作のリズムに合わせ、道筋は変えていけます。

🔽この「三角導線」について詳しい記事は、以下になります。

 


どこに置くかを迷うときの判断基準── 公開前の3つの質問

作品を公開する前に、私は次の三つの問いを自分に投げています。

  1. この作品は、まず「出会い」を必要としているか?
     → はい:Pixiv
  2. この作品は「読まれる量」より「置いておく質」を求めているか?
     → はい:Xfolio
  3. この作品は「蓄積」や「連載」「まとまり」を必要としているか?
     → はい:note

 たった三つですが、迷いが減ります。
 いま誰に向けて、どんな距離感で作品を届けたいか
 この視点が定まるだけで、公開は少し軽くなります。

 


移住ではなく、併走という考え方── 作品は動く、その自由

 「Pixivは人が多すぎる」「Xfolioは静かすぎる」──
 そんな声を耳にすることがあります。
 ですが、どちらも創作者にとっては作品の“座り心地”を選べる場所です。
 疲れたら静かな棚に置いておき、力が戻ったら賑わいへ出る。
 その柔らかさが、創作を長く続ける鍵だと、今は思っています。

 


追記の結び

 もし、あなたが今「どこに置けばいいのか」と迷っているなら、
 作品の気配に耳を澄ませることから始めてみてください。
 賑やかな街路を歩きたい日もあれば、書き散らした言葉をそっと置いておきたい夜もある。
 ――その変化に気づいてあげられるのは、やっぱり作者自身です。

 作品はいつでも移動できます。
 だからこそ、**「いま、どこに置くのが自分に優しいか」**を選んでいい。
 それが、2025年冬の創作環境が私たちに与えてくれた、ひとつの自由ではないでしょうか。

 

最後に:創作を続けていくために

 PixivとXfolio、どちらが良いという話ではありません。
 それぞれに利点があり、向いている作品や心の状態もあります。
 競争圧のある場所で高評価を目指すことが力になる時もあるし、
 静かな場所で自分の呼吸を整えることが創作を続ける鍵になる時もある。

 創作を長く続けるためには、「どこでどう出すか」を自分のために選んでいい──。

 そんなふうに思えるようになった今、私はこの二つの場所を、目的によって使い分けながら創作を続けています。


  

 実際の作品も、PixivとXfolioでそれぞれ違った雰囲気の中で公開しています。
 よろしければ、読み比べてみてくださいね。

   

 お読みくださり、ありがとうございました。
 みなさまが素敵な作品に出会えますように!

 

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