Pixiv(ピクシブ)イラスト・漫画・小説などを投稿できる国内最大級の二次創作プラットフォームとして、創作者にも読者にも非常に浸透しています。
そしてXfolio(クロスフォリオ)は、2022年サービススタートのポートフォリオ機能を軸に、小説・イラストなど、ジャンルを問わず“作品を並べておける”場所として注目されています。
両方にアカウントを持つ二次創作者は少なくないと思いますが、では、みなさん、どう使い分けていますか? 私の事例をご紹介します。
小説書きとしてのリアルな比較と感想
現在、私は主に Pixiv と Xfolio(クロスフォリオ) の両方に小説を投稿しています。
それぞれのプラットフォームには特性があり、反応の傾向や居心地が異なるため、ここに自分なりの使い分けと印象をまとめておきます。
作品のリンク先を両方掲載しているブログやSNSにおいて、読者の参考にもなるかと思います。
Pixivの特徴:拡散力が強いが、競争圧も強い
Pixivは圧倒的に人が多く、タグやランキングなどの機能も充実しており、作品を「多くの人に見てもらえる」力は今でも随一です。
ただ、その一方で、評価やブックマーク数が可視化され、数値で作品が比較される文化が根強く、そこにストレスを感じることがあります。
- 誰が誰をブクマしたかが見える(※非公開設定も可能だが、初期設定は公開)
- 閲覧数・評価数が明確に表示される
- 他者との数値競争が強く働く
これにより、「作品の出来とは別の部分で消耗する」ことがあるのは否定できません。
また、知人間のブクマや評価の可視性が、人間関係のプレッシャーにつながることもあります。
Xfolioの特徴:拡散力は弱いが、精神的にとても穏やか
一方の Xfolioは、「いいね」などの読み手のリアクションがあったときも、通知さえ届きません。反応が静かで、数字があまり可視化されないぶん、ストレスが少ない環境です。
- 誰が読んだか、誰がいいね・ブクマしたかは、作者にも他人にも見えない
- ブクマ通知も来ない(履歴も残らない)
- 反応の数値(インプレッションや閲覧数)は記録されるが、他人との比較はわからない
2024年後半、AI学習の対象外とされたことから話題になった時期もありましたが、現在は多くの人が再びPixivに戻っています。
それでも、反応が少なくても平気でいたい時や、競争から一歩引きたい時には、Xfolioの静けさがとてもありがたいです。
実際の使い分け:私の場合
私は以下のような方針で使い分けています。
Pixiv
- なるべく多くの方に読まれたい作品
- タグやジャンル人気を活用したいとき
- ある程度のブクマや評価を見越して出すとき
Xfolio
- 反応が静かでも出しておきたい作品
- 気楽に公開したい短編や試作
- 数字を気にせず、純粋に「書いたから載せたい」という気持ちが強いとき
Pixivは言うなれば“戦場”、Xfolioは“アトリエ”のようなもの。
作品をより多くの人に積極的に届けたい時にはPixiv。
穏やかに、自分のペースで作品を並べていきたい時はXfolio。
自分の創作の状態に応じて「どこに置くか」を決められるようになり、創作はぐっと楽になりました。
最後に:創作を続けていくために
PixivとXfolio、どちらが良いという話ではありません。
それぞれに利点があり、向いている作品や心の状態もあります。
競争圧のある場所で高評価を目指すことが力になる時もあるし、
静かな場所で自分の呼吸を整えることが創作を続ける鍵になる時もある。
創作を長く続けるためには、「どこでどう出すか」を自分のために選んでいい──。
そんなふうに思えるようになった今、私はこの二つの場所を、目的によって使い分けながら創作を続けています。
実際の作品も、PixivとXfolioでそれぞれ違った雰囲気の中で公開しています。
よろしければ、読み比べてみてくださいね。
お読みくださり、ありがとうございました。
みなさまが素敵な作品に出会えますように!