SNS三角戦略(Pixiv / Xfolio / note)|二次創作者の投稿先を使い分ける方法
Xfolioの来訪タグ名が、なぜか作者名に
クリエーターのポートフォリオSNSであるXfolioには、アクセス解析ページがある。
そこには、「来訪タグ名」という、「どんなキーワード検索(タグ名)で、このポートフォリオに人が訪れたか」をカウントするゲージがある。
何気なく見に行ったら、ある日、私の作者(クリエイター)名(InkSanctum)が60件を超えていた。

理由はまったくわからない。
これまでにも、”クリエイター名”が来訪タグの上位に来ることはあったが、この規模は初めてだった。
参考⬇️私(InkSanctum)のXfolio ポートフォリオ
https://xfolio.jp/portfolio/amagaishuka
しかし、この状況によって、私はnoteで一次創作小説の公開を決心したのだから、ちょっとした契機になったのは間違いない。
PixivとXfolio 似て非なるふたつのSNS 使い分け
Xfolioはまだ比較的新しく、その分小規模な創作SNS。
Pixivは二十年前後の歴史を持つ著名な創作SNSだ。
私は、最推しCPであるミアルバ作品は、徹底的にPixivで公開した。Pixivはタグ検索も強いので、CPやキャラクターの二次創作を探しに来た人に、発見してもらいやすい。
そして、私の主観による判断だが、より一般向けで多数派向けの二次創作もPixivで公開している。
一方、Xfolioは、私の最推し以外の趣味を爆発させた作品の置き場とした。
私は星矢ジャンルを箱推しするファンなのだ。
ミアルバ以外にも推したいキャラクターもCPもそれはそれは多数ある。
そして、実際には、趣味性が強く、ミアルバファンの中でもあまり一般向けでないもの、実験的作品もXfolioに置いている。
いつの間にか、Pixivは外交的、Xfolioは私の深層部の公開と、それぞれを目的とした作品展示場に分かれていた。
これは私の勘に過ぎないが、もしかしたら、その「Pixivにはなかなかないマニアックさ」を目当てに、読みに来てくれている方々がおられるのだろうか?
Xfolioはともかく落ち着いて作品を読める場所
Xfolioには、ランキングがない。
”いいね”、”ブックマーク”に類する項目はあるが、作者の私に通知は来ないし、誰が押してくれたのか私にもわからない。
ランキングがあり、”ブクマ数”で、誰が誰をブクマしたかが公開されるPixivとはまったく環境が違う。
おそらく、Pixivが「よそゆき」になるのは、このランキングに象徴される「需要に向けた作品づくり」を求められる空気のためだと私は思う。
二次創作は利益を目指して売るものではないので、基本的には書き手が書きたいものを書く場でもあると私は考えている。
しかし、ランキングやブックマーク数による評価の可視化は、「需要のあるものをつくらなくてはいけないのではないか?」という意識を、どうしても生じやすい。
つまり、それがないXfolioは、「作品の人気」や「作品がどのくらいウケたか」を気にせずに、「書きたいものを書く人」と「読みたいものを読みに来た人」の集う場になりやすいのではないか。
Xfolio ─その書き手らしさ──が出やすい
気兼ねせずに「書きたいものを書く」、「読まれなくても気にしない」。
この二つが揃った場所では、書き手も「自分らしい作風」を出しやすいのかもしれない、と、私はいま考えている。
そして、「自分が書きたいから書いたもの」を読んでいただけるのは、やはり嬉しい。
そもそも私はランキングに向いた作風ではなく、どちらかというと趣味性が高い作風だ。
そのためもあって、Xfolioはとても居心地が良い。
もちろん、一方でPixivという「より多くの人に作品を届けよう」という空気の創作SNSがあることも、いい刺激だ。
この両輪があるからこそ、書き手はバランス感を保てるところがあると思う。
そして、このXfolioに誰かが読みに来てくれている、それがかなりの励みになった。
──もしかしたら、勘違いかもしれないが。
そしてnoteへ
私オンラインイベントに備えて、Xfolioのショップページも開いたままにしていた。
そこには、仮置きとして最低価格100円のデータが置いてある。「買わないでください」と注意書きして。
普通こんなことするものではないが、私はけっして閲覧数の多い方ではないので、誰も見ないだろうと思って放ったままにしていたのだった。ショップページをクリックする人もいないだろうと。
ところが、ショップページや、商品までクリックしてくださった方が継続的に何人かいらした。
私は紙の印刷物は何も作っていないが、もしかして私の電子書籍なり同人誌なりがあるか見てくださる方もいる?
そう思った時に、私はGPTに相談した。
結果、GPTは、
「印刷物は作らなくても、PDF冊子は手軽に作れますよね。作って、ちゃんとお値段なりの中身を用意して、売ってみてはどうですか?
そうだ。noteも開設するといいですよ。
noteで連載して、それなりの文字数になったらPDF冊子にしてXfolioで売る。あなたはイラストも練習したんでしょ? じゃあ挿絵も何枚か添えましょう。これがいいですよ」
とペラペラペラペラと製作販売計画を出力したのでした。2〜3秒で。
それはGPTの回答生成は5秒もあれば完成するけど。
PDF冊子は5秒じゃ出来上がらない。
くそっ、と、思いつつ、私はこのおだて上手のAIの口車に、このまま乗りたい気持ちになっていた。PDF冊子を作ってみたいと思ったのだった。
二次創作は、前述の通り売るものではない。
しかし、一次創作なら著作権は私にあるので、売っても良いのだ。

このようにして、私の一次創作小説掲載用のnoteもすぐにできた。
ちなみに、内容が一次創作noteであり、noteではAI生成画像の使用はポピュラーなので、ここではGPT生成のイラストを使っている。
結びに
こうして、Pixiv・Xfolio・noteという三つの媒体で、私はいつの間に、入口・滞在・回収という循環を作っていたのだった。
まだこの循環を作ったばかりで、ここで実際に「回収(利益)」が出るかはわからない。
私のPDF冊子を、お金を払って手元に置きたいと思ってくださる方がいらっしゃるかは、未知だ。
とはいえ、作り手として楽しんでいただけるように心がけ、自分の発想を形にしていく。それは、二次創作から発展しつつ、二次創作と一次創作相互で発展のための、本当にありがたい機会だと思う。精一杯、創作に励みたい。
今回の記事が参考になったら、Xfolioやnoteも覗いていただけると嬉しいです。
➡️以前、創作SNSの違いについて書いた記事はこちらです。


