アルバフィカについて

キャラ語り

可憐なる性格イケメンの魚座

 ある意味、「女のように美しいけど、とても強くて性格は優しくて気丈で勇敢」というそれはそれでひとつの理想イメージを体現している人物と思っています。
 「女のように美しい」は、それだけで「男扱いしなくてよい」「男っぽいわけがない」という世間の無自覚な阻害を与えられる要素なので。それが無印の魚座が食らったキャラ改変じゃないかと私は乱暴にも思っているので。そこを跳ね除けて「女のように美しい」、いや、率直に言うと「美しい女性の顔をした男」も勇ましく戦えるし強敵に勝てる、という力強い物語が描かれているのが、ミーノス戦の重要要素のひとつだろうと私は思っています。

つまりミーノス戦には

  前述の「「女のように美しい」は、それだけで「男扱いしなくてよい」「男っぽいわけがない」という世間の無自覚な阻害を与えられる要素」を踏まえると、ミーノスがアルバフィカにした

無力な可憐な花

きみほど麗しい方にこれほどの闘志があるとは意外でした

 などの言葉は、アルバフィカへの侮辱として行われたものである、と読めることになります。

 ミーノスのアルバフィカへの侮辱というのは、魚座がそれまで世間から(特に男性から)向けられてきた偏見の具現化に近いものがある。

 だからこそ、アルバフィカは最後に「何をもって私を評した」と言い切って死力を尽くしてミーノスを倒すわけですね。それが物語として強い感情的な起伏をもたらす。

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