アルバフィカの餌付け
Summary
✦現代東京パラレル設定、なのにミーノスの職場は冥界です。
✦ミーノスはツンデレ。ツンツンしてるときほど、デレ危機に陥っています。
✦アルバフィカはおおらかな博愛美人で、素朴にミーノスが大好き。でも天然でズレてる。
✦そんなちょっと変わった二人の短編コメディです。
ミーノス:🦅
アルバフィカ:🌹
ルネ:📜
部下:🗒️
雑兵:💂
✦The Lunchbox Crisis at the Court of the Dead — Japanese Original Text
アルバフィカの餌付け
✦ ✦ ✦
いつもアルバフィカと東京のマンションで暮らしているミーノスは、実はとても大事な仕事をしているのです。
そう、ミーノスは、冥界三巨頭──そして地獄の裁判官なのでした。
──冥界・第一獄 裁きの館
📜「なんですか騒々しい」
🗒️「裁きの館に入れろと、変なやつが入り口で騒いでまして」
📎「なんでも、ミーノス様にお届け物だとか」
📜「?」
ルネが裁きの館の入り口の門の前に行くと、雑兵と言い争うアルバフィカの姿がありました。
🌹「だから! ミーノスが弁当忘れたから持って来たんだって言ってるだろ!」
💂「怪しい奴め。ミーノス様にご家族がいるなど聞いていない」
ルネはこっそりミーノスにメッセージを打ちました。
📜「あなた様のお身内だという者が、弁当を届けに来たと喚いておりますが」
🦅「(チッ…)絶対に入れるな。追い返せ」
📜「本当によろしいですか? 弁当はスモークサーモンのクロワッサンサンドだと申しているようですが」
🦅「すぐに入れなさい」
アルバフィカは、裁きの館の中に招き入れられました。ミーノスの執務室に通されます。
🌹「ミーノス。遅くなって悪かったな。入り口でだいぶ引き留められてしまって……すごい書類の数だな」
🦅「(一心不乱に仕事)」
🌹「もう昼過ぎだが、食べる時間はあるのか?」
🦅「…いま、山場なんです」
🌹「食べないともたないぞ。…そうだ! 私が食べさせてやろう。口を開けろ」
🦅「ふざけてるんですか!💢」
しかし、好物のスモークサーモンのクロワッサンサンドが目の前に現れると、なかなか抗えないミーノスでした。仕事をしながらも、目がチラチラと、アルバフィカの手元の弁当箱に向けられます。
🌹「食べさせてやるから」
🦅「やめてください」
🌹「今日はクリームチーズとディル入りだ。ちょっと手間をかけて作った」
🦅「……ひとつだけなら」
🌹「ふふ、おいしいぞ。ほら、あーん」
🦅「(あーん)」
🌹「(鳥の餌付けみたい☺️ かわいい)」
🦅「(もぐもぐ…)」
ちょうどそのとき、執務室に駆け込む足音が。
📜「ミーノス様! 大変です、ラダマンティス様から──」
バアァァン! と扉を開いたルネの目の前には、執務机で書き物をしながら、首を伸ばして、アルバフィカが差し出す手元のクロワッサンにお口あーんをするミーノスの姿が。
🦅「!!!!!??????💥💥」
🌹「あ。ルネ。おまえも食べるか?」
ルネに弁当箱を向けたアルバフィカの背後から、
🦅「出て行けええええーーーーー!!! 全員だ!!!!」
ミーノスの怒号が響き渡ったのでした。
🌹「追い出されてしまったな」
📜「……な、なんということをしてくれたのです…! 神聖な裁きの館で…!」
🌹「今度からおまえの分も持ってくるから」
📜「もう来ないでください!!!」
(了)
✦End notes✦
お読みくださり、ありがとうございました。
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