はじめに
今回は「ミーノスとアルバフィカ」の交わす会話をもとに、楽しくラテン語の初級文法を学んでいきましょう!
ラテン語は「540年間使われ続けた大歴史の語」として知られますが、文法は簡単とは言い難い言語でもあります。私自身も初級文法の半分程度で挫折しています。
そんな私のラテン語学習地獄を楽しいミアルバの会話で上書きするためにも、初級語彙と文法でいちゃつきセリフの例文を考えました。LOVE💖を鑑賞しながら、初級の文法ポイントを解説します。
(ちなみに、文法解説はChatGPTです。いちおう私もラテン語教科書でおさらいしました…)
今回の例文
🦅 Albafica, amo.✨
🌹 Minos, me amas?
🦅 Es mea rosa.🌹
🌹 Quis es, Minos? 💖
🦅 Albaficae sum, et semper ero.✨
品詞分解と解説
🦅 Albafica, amo. (アルバフィカ、愛してる)
- Albafica (呼格:呼びかけ)
- amo (動詞:「私は愛している」)
【解説】 ラテン語では呼びかける時に呼格を使います。 動詞 amo の -o 終わりで「私」が含まれているため、この文で「私は愛している」が成り立ちます。
🌹 Minos, me amas? (ミーノス、あなたは私を愛している?)
- Minos (呼格:呼びかけ)
- me (代名詞:対格「私を」)
- amas (動詞:「あなたは愛している」)
【解説】 「私を愛していますか?」と質問する文。 ラテン語は質問文でも言葉順を大きく変える必要はありません。
🦅 Es mea rosa. (あなたは私の薔薇だ)
- es (動詞:「あなたは」)
- mea (所有形式:「私の」)
- rosa (名詞:「バラ」)
【解説】 「あなたは私のバラです」。 形式 (mea) は名詞 (rosa) の性、657、683を同じくするのがルールです。
🌹 Quis es, Minos? (あなたは誰、ミーノス?)
- quis (疑問代名詞:「誰」)
- es (動詞:「あなたは」)
- Minos (呼格:呼びかけ)
【解説】 「あなたは誰ですか?」 疑問代名詞 quis で「誰?」を表します。
🦅 Albaficae sum, et semper ero. (私はアルバフィカのもの、そして…)
- Albaficae (所有格:「アルバフィカの」)
- sum (動詞:「私は」)
- et (接続詞:「そして」)
- semper (副詞:「いつも」)
- ero (動詞:「私は(未来に)」)
【解説】 「私はアルバフィカのものです。そして永遠に。」 所有を表すために、名前 (Albafica) の所有格 (-ae) を使用します。
初級文法ポイントまとめ
項目 | ポイント |
呼格 | 呼びかけに使う(Albafica, Minos) |
動詞の人称変化 | 動詞の記号で「私」や「あなた」が分かる |
所有形式 | 名詞に性・数・格を一致させる(mea rosa) |
疑問文 | 疑問代名詞(quis)と動詞で表現 |
所有格 | アルバフィカの」を表す(Albaficae) |
時刻の表現 | sum (現在) と ero (未来) |
動詞”amo”、名詞”rosa”は、最初に習った単語でした。
初級文法の始まりから、ミアルバで学習を追っていける! と思えば、品詞分解地獄も、少しは楽しめたでしょうかね……。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
ラテン語は読みは「だいたいローマ字読み」と言われます。読みの難易度が低いのがラテン語の救い✨ではあるんですよね。
ラテン語は現在では「死語」とされ、会話で使用しているのはヴァチカンの聖職者の方々くらいなのかもしれません。しかし、さまざまな文学や文献のもとになった言語なので、ちょこっと触れてみると楽しいなと思いました。
では、もしかしたらまた。
ありがとうございました。🦅🌹✨
参考教科書 『基本から学ぶ ラテン語』 河島思朗 ナツメ社