ペーパーラリー作り | 初めてのサークル参加「星祭り」11 #06
※この記事は、pictSQUAREのオンラインイベントに初めてサークル参加した字書きが、
ペーパーラリー(サークルペーパー)作りで迷った点と実例をまとめた体験記です。
「ペーパーラリー」「サークルペーパー」とは
「ペーパーラリー」は「イベント出展サークルがペーパー出す」というような意味だと思われます。イベントでは、記念に出展サークルのペーパーを集めてプリントし、冊子にまとめて保存するといった文化もあります。
なので「ペーパーラリー」も「サークルペーパー」も似たような意味ですね。
「ペーパーラリー」はイベント名称、「サークルペーパー」はペーパーラリーに出品される作品そのものを指します。
では、「サークルペーパーとはなにか?」という点をまず押さえておきましょう。
と、言いながら、実は私自身は実店舗のある同人誌即売会に行っていないので、現在どんなコンテンツが「サークルペーパー」として扱われているのかよくわかってないのです。
私は字書きなので、大昔のコミケでもらったペーパーを思い出しながら、昔のフォーマットで作りました。
絵師さんだと漫画描いたり、絵を描いたり、「小冊子」のようなペーパーを発行されているようです。
そもそも「ペーパー」はマストではないことが多いと思います。
「いにしえのペーパーの作り方」、しかご紹介できません
「いにしえのペーパー」とは、サークルの新刊情報や既刊情報、イベント出展スケジュールなどの活動情報が書かれたものを指しています。私の造語です。今はもう流通していいないはずのものなので…。
「いにしえ」とは、この造語においてインターネット以前の世界を指すものです。SNSもブログも個人サイトもない時代。一般参加者(同人誌を買いに行く人)はサークル情報を掴む重要なメディアが「サークルペーパー」だったのです……!
そこに書かれた新刊制作の裏話だとか、神絵師のラフ絵などを、膝を崩して泣きながら読んだものです。感動に打たれながら…。
そして現代。
私は創作SNSに作品公開するのが主な活動なので、活動情報はペーパーに書く必要がないです。絵も一枚描くのに何日もかかる状況だったので、サークルカット使い回しが精一杯でした。
そして、「星祭り11開催感謝」「参加までの経緯と、参加できて嬉しかった思い」をペーパーに書こうと思いました。
「いにしえペーパー」の版面と構成要素
では、いよいよ具体的に、実例を挙げてご紹介します。
私の星祭り11 サークルペーパー


私の「サークルペーパー」構成要素 全3ページ
1ページ目
- 頒布イベント 聖闘士星矢二次創作オンラインイベント 星祭り11
- イベント開催日 2025年6月29日
- サークル名 「断想と補遺」
- サークルエリア Bホール え3
- 出展内容 ミアルバ新作小説 2作品(タイトル)
- 連絡先 Xのアカウント名
- メインビジュアル サークルカット
- マーク 星祭り11運営支給画像(運営公式サイトからDLします)
2〜3ページ目
- 小見出し (祝!星祭り11開催など)
- 本文 (「はじめまして、〜」など)
- 3段組
- ノンブル
- 全1200字くらい
「いにしえペーパー」を作るために使ったアプリ
私は出力形式をPDFにしました。
BOOTHで無料DL頒布するためです。
なので、この形式は一例です。
データ形式はそれぞれ用途に合わせて自由に選べます。そこはイベント運営サイトのガイドラインに沿って、各自自分の表現したいものと判断が良いと思います。
以下は、私のケースです。
前回の「お品書き」とほぼ同じです。
「egword Universal 2」(物書堂/Monokakido)
私は、「egword Universal 2」(物書堂/Monokakido)のmac用日本語ワードプロセッサを使いました。
これは、同人誌の印刷用データを作るためのレイアウト機能を備えているので、文章表現だけでなく、画像や図形の扱いもできるんです。
正直あまり使い慣れておらず、慣れるまでちょっと苦労しましたが、私にとっては、お馴染みのMicrosoft wordよりもレイアウト面が思った通りに作れて助かりましたね。
仕上がりはPDFです。
オンラインイベントのペーパーラリーは、「ペーパー」のデータ(PDF等)をダウンロードしたお客さんが、自分でコンビニ出力などをする仕組みです。
なので、ノンブルをつけて見開き印刷などで設定しておけば、あとはお客さんが自由に製本してくれます。
ほかにも良さそうなレイアウトアプリ
私は基本的に「コストカット脳」なので、できるだけ金をかけずに最低限のクオリティをクリアする、という発想でアプリや道具を選んでいます。
なので、「安い」「簡単」「使いまわせる」基準で選んだ感じです。
| Microsoft word | おなじみ。これでじゅうぶん作れます。 |
| Microsoft PowerPoint | 図表やイラストを添えたいとき、さらに作りやすそう。 |
| Goodnotes | 有料だとこれが割といいかも。基本手書きノートの代用ですが汎用性高い。 |
| CLIP STUDIO PAINT | 有料。イラスト描く人でクリスタ持ってる人は、使いませると安くて済みますね。普段使ってるなら一択で済みます。 |
| Adobe Illustrator | 有料。本来的にはお品書きはIllustratorの本領ですが、有料の上に操作難易度やや高い。 |
私はかつて、うっかり「egword Universal 2」を買う、という過ちをおかしていたので。
死蔵していたこのアプリを活用させたくて、使っている面もあります。
私は、イラストも描くので、CLIP STUDIO PAINTの年間契約をしていますから、本当はこれひとつで賄えるようだと、色々楽なはずですね。
Goodnotesを無理やり使わなくてもよいはずです。
でも、CLIP STUDIO PAINTは、なかなか難しいですからね。操作がね……。
サークルペーパーをつくる時期
私は新刊小説を書き終え、出展作品が完成したあとに、残り時間でサークルペーパーの制作に入りました。
ペーパーは必須条件ではなかったので、出展作品優先です。
出展作品を先に準備しておくと、展示方法(私だったらBOOTHから無料PDFのDL形式)が固まってから、ペーパーの形式を決められます。
制作の順番としては、これがいいのではないかと。
「ペーパーを絶対出す」「ペーパーラリーに参加する!」という目標の場合は、もちろん先に完成を急ぐのがいいと思います。
ペーパーは、皆様のお手元に残る可能性のあるもの
イベントのペーパーラリーを記念に残しておく方も少なくないようです。
私はサークルイベントに不慣れで知らなかったのですが、イベントごとにペーパーラリーを集めて綴じ本にしたり、記念の品として大切にしてくださる文化もあるとのこと。
誰かのお手元に残ると思って、気を引き締めて作るのも楽しいかもしれません。
さて、イベント準備もだいぶ大詰めですね。
次はサークル参加のメインコンテンツ、「新刊小説の作り方」を予定しています。
