字書きのおえかき:蟹座のデスマスクを描く

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2025年蟹座のデスマスクお誕生日祝い絵

字書きのおえかき:蟹座のデスマスクを描く

 2024年10月に、ウン十年ぶりのイラスト練習を再開し、今月で約8か月経過しました。
 途中2か月くらい休むなど、あまり真面目な練習者ではないです。しかし、その分、ゆるふわなおえかき練習風景をお届けできると思います。

 というわけで、今回は、2025年6月24日に描いた、「蟹座のデスマスク」のお誕生日お祝いイラストのメイキングをお届けします。

蟹座のデスマスク 2025年お誕生日お祝い絵 完成版

 初心者なので、すごい技術もためになる話も、何もありませんが、ゆるいおえかきをなんとなくご観察いただければ。

   

「蟹座のデスマスク」メイキング1 準備

練習課題を決める

 今回の練習課題は「人物のバストアップに、腕か手指のあるポーズを描く」でした。

 私はどちらかというと絵心がなく、基本的に描きたい絵や構図もないです。
 そのため、「できないことへの挑戦、練習」自体が絵のテーマになることが多いのです。
 ファン活動として、「Xで12人の黄金聖闘士のお誕生日祝いハッシュタグに作品を載せる」をやっているので、今回は6月生まれのデスマスクを「腕か手指のあるポーズ」で描くことにしました。

 デスマスクは、必殺技の「積尸気冥界波」が指差しポーズなので、課題にもぴったり。

  

資料集め

 手癖以外は資料を見ないと何も描けないので、資料は我が命。
 今回は、次のご本を資料にしました。

『スーツ男子の書き方』Kindle版(技法書編集部)

 トレス可の助かる資料本なのですが、私はトレスだと観察と理解をサボってしまって上達しないので、「資料を見て描く」が基本です。しかしこのご本、モデル写真はモノクロ……。

 最終的にカラーにするつもりだけど、線画のモデルだけでもほしいので、この中から指差しポーズの写真をひとつ選びました。

   

「蟹座のデスマスク」メイキング2 クロッキーから線画

10分クロッキー
10分クロッキー。時間が余ったので苦手な耳の練習も

 作画経験に乏しいので、描きたい構図の難易度がいまいちわかっていません。そのため、クロッキーで様子を見ます。
 今見ると、このクロッキーが仕上がりより漫画的にスーツをとらえている気もしますね…。

 なんとかなりそうな気がしたので、ラフに進みます。

  

ラフ
ラフというか、アタリ…?

 画面のどの位置に、どう人物を描きたいか、アタリます。
 今回はクロッキーがあったので、ラフが本当にただ位置のイメージを決めるレイヤーになってますね。

  

下絵

 

アタったものの、下絵を入れたらズレて来た

 私は下絵を黒ペンで描くのですが、これは描き終わったところなので、青色に変換しています。
 私はラフも下絵もGペンで描いているのですが、スケッチは陰影を付けやすいので、実際よりうまく描けているように錯覚しますね。ここからつらい線画に入りますよ。

  

線画
一気にショボくなる

 はい線画。
 残念感が漂いますね。
 私こんなに線画下手くそか…と、化粧を落とした素顔を見るかのようなガッカリ感。
 でもここから気を取り直してがんばります。そう、私にはまだ塗りがある!

 そして、塗りで化けるか落ちるか…、私のような初心者は自分で絵を制御できないので、すべては運任せ…。


  

「蟹座のデスマスク」メイキング3 着彩(ベースカラーからハイライト)

ベースカラー
ちょっと雰囲気違いますかね?

 私は透明水彩を主体に色を塗っています。
 ときどき空気感や透明感を足したいときにエアブラシを使いますが、今回は使いませんでした。

 色んな塗り重ね方があると思います。私はベースカラーから塗って、塗り重ねるときに色を濃くして行くやり方です。
 実際はパーツ(顔、髪、目、眉毛、ネクタイ、シャツ…)と色の境界のあるごとにレイヤーを分けて塗っているのですが。この写真はベースカラー全体を表示しています。

 なんで「色の境界ごとにレイヤー分け」かというと、水彩は塗ってある色と混ざるので…。
 混ざらない設定もできると思うのですが、できないのでレイヤー分けしてます……。

  

影1
影というか光の当たらない部分

 デスマスクさんのカラーリングは、アニメを参考にしました。
 ちなみにスーツのカラーリングは、原作者の大先生がお祝い画像でお召しだったスーツのお色を参考にしています。

 モデル写真がモノクロなので、光源はなんとなくわかるものの、よくわからないところも多いです。
 脳内で補完しながら塗っています。

 今見ると、背景の変な模様はない方がいいかもしれませんね。

  

影2とハイライト
違いがわからないレベル…

 影2は、主に肌色に重ね塗りしました。
 モノクロのモデル写真の影には大きく3段階あるように思ったので。

 ハイライトは瞳の反射光の点のみだったので、この工程はまとめます。

 モデル写真は髪にもハイライトがあったのですが、デスマスクのこの髪型でどう反映したらいいのか想像の限界を超えていました。割愛。

  

おまけ・背景
ほんとに作業が雑である

 このメロンの表面のような背景模様は、クリスタの「ストライプ」ツールを角度と幅を変えて二重に重ねて作りました。自動処理で作ってくれるので、とても助かります。

 私はレイヤーを「乗算」か「通常」で処理しているのですが、背景模様を人物を避けて表示する方法が、わかるようでめんどうで割愛してました。仕方なく、背景を人物の内側で削除して使ってますね。そして、消し忘れが結構ありますね。

 この「背景の消し忘れ」、どうなっているかというと、人物の色味にうっすら影響しているはずです…。

  

「蟹座のデスマスク」メイキング4 完成

 というわけで、完成です。

 こうして振り返ると、自覚以上に雑な自分の絵の描き方が浮き彫りに……。
 こんなしょうもないメイキングがあるのか…と、いま、恥入っています……。

 このくらいなら、誰でもできるという感じがしますが、こういうのも記録として残しておくのもいいかもしれません。後年振り返ると、顔から火が出る内容かもしれませんが。

 いや、顔から火が出るくらい、上達していたらすごいということにしておきましょう。

  

描いてみた感想など

難しかった点

 モデル写真はそんなに大きな画像ではないので、写真を見ても細部がよくわからなかったです。
 仕方ないので脳内補完するのですが、補完すると、やっぱり何かおかしいなという感じになります。

 スーツは身ごろがきっちり型を取ってあり、腕を動かすと肩の身ごろが浮くんだと初めて自覚しました。イラスト上では、そこはリアルさを犠牲にして処理した方が自然に見えるかもしれません。
 こういう、写真がモデルのものをイラスト描画に変換する、という勘が、まだまだ育ってないと実感します。

 今回は「服の皺」「服の光源」を写真を参考に描ける! とわくわくしてました。いつも聖衣の一部とか、モデルのない服を描いていたので。(キャラ絵の宿命ですね…)
 しかし、服の皺もまた、線で表現するか、塗りの陰影で表現するか、悩んじゃいますね。今回は服の皺が特に難しかったと思いました。腕を伸ばしたときに寄るジャケットの皺の表現は、ダメダメだったなあと。反省点ですね。

  

楽しかった点

 背景模様が、とても簡単につくれたところです!

 色を塗らずに光を表現するのが好きなので、白スーツで白いままのところをたくさん残せて、楽しかったです。

  

 お粗末でしたが、お読みくださり、ありがとうございました!

  

  

  

 

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