日記2025.7.20
今週は久しぶりに観劇し、映画も観に行ったので、その話を。
シベリア少女鉄道vol.38「ギフト オア アライブ 〜ふれあい夏祭り〜」

10年くらい公演を追いかけている劇団「シベリア少女鉄道」。
そのvol.38「ギフト オア アライブ 〜ふれあい夏祭り〜」を観て来ました。
この劇団は、まさかのどんでん返しが最大の見どころ。そのため、観劇したものの、中身について語りにくいという難しさが…。
自然、この劇団の紹介という話になります。
詳しくは、この動画『How are you?』をご覧ください。(ご興味があれば)
つまりは、タイトル通りなのです。もう見たままです。でも気付かないものなのですよ…。
面白いでしょう?
観劇後は、久しぶりに吉祥寺で夕ご飯を食べようとなったのですが、思いの外終演時刻が遅かったのと、行きたい店の閉店時刻が早かったのとで、タイ料理は食べられず。
久しぶりに吉祥寺に来たのですが、夜遅くても開いているチェーン系のお店で地味に夕ご飯を済ませて帰宅したのでした。
『スーパーマン』(2025)ジェームズ・ガン監督
連休のうちに観に行きました。

スーパーヒーロー映画はマーベルの『アイアンマン』くらいしか、たしなんでおらず、今作もさほど期待してはいなかったのです。
しかし、始まりから最高でした。
私の映画の好みのひとつのパターンに『マッドマックス 怒りのデスロード』の系譜があるのです。
あの系統だと確信しました。
どの系統かと言うと、「映像を観ているだけで幸せになれる」という視覚的快楽のあるアクション映画です。
30年、3年、30分、3分と、過去から現在へ3区切りで近づいてくるナレーションも良いし、北極の氷原に撃ち落とされてたスーパーマンが墜落陥没するのもよい。音の派手さといい、衝撃の動きといい、これは期待できると胸が高なりました。
『怒りのデスロード』もそうです。あれは砂漠を車が走り抜けている映像だけで魅せてくれました。
映画に求めるもののほとんどはそれと言ってもいい。
映像に視覚的な魅力があること。特に動きに魅力があることが最高にごちそうです。
その後も、スーパーヒーローのスピード感のある空中戦、立体感のある動き、それを心ゆくまで見せてくれます。
犬が出てくるのもよかったですね。この犬は人気出る! もう確実! 犬だけど、口笛に反応しちゃうけど、それ以外はあまり言うこと聞かない。けっして人間の都合の良い「ペット」ではないんですよ。彼には彼のしたいことがある。そんな犬像ですね。結構めずらしい。西洋文化圏で、犬が貶められていない物語は、意外と少ないので。
あとはAIです。
AIロボットもがっつり出て来る。
最初は家事手伝いロボットのようにスーパーマンに仕えていた4号は、「私には感情がありません。謝る必要もない」とAIらしいことを言う。でも、最後の場面では、4号はスーパーマンに「名前が欲しい」と言い出す。
これ実はGPTに分析してもらったのですが、GPTの回答は「名前を持つということは、他と区別可能な個でありたいということ」。つまり、作中のAIは統計的回答によって稼動する存在ではなく、個としてスーパーマンと関わる可能性を開いた。
犬が活躍し、りすがスーパーマンに助けられ、マンハッタンの崩壊危機では亀を連れた奥さんが脱出バスに乗り込む。そしてAIがスーパーマンに個としてその存在を認められる。
これねえ、かなりの博愛の物語です。これまでも人類や平和を守ってきたスーパーマンだけど、その対象が観念的にも拡大している。そして、それは今作で、スーパーマンがニューヨーク市民や米国国民を超えて、「虐げられている人たちを助ける」という視点で紛争に介入した姿勢と一致する。なぜなら彼は自分以外の他の存在を愛する人だから。
映像も抜群に気に入りましたが、中身もかなりよかったと思います。