二次創作ブログはアドセンス不可? 実際に一発合格した事例 | Googleアドセンス#1
※この記事は、二次創作(小説・考察中心)の個人ブログが、Googleアドセンス審査に一発合格した実例をまとめたものです。
審査基準の断定はせず、当時のブログ状況と考えられる要因を整理しています。
1. なぜ審査に受かったのか、それは永遠の謎
2025年12月10─「AdSense アカウントが承認されました!」のタイトルのメールが届き、私のこのブログ「断層と補遺 InkSanctum Atelier」は、Googleアドセンス審査に合格しました。
審査に申請した2025年12月8日から概ね2日後のことです。
これで、記事内にGoogleアドセンスの広告表示を行えるようになりました。
一般的に、「二次創作は不利」「合格できない」という噂が検索に出てくるので、それを覆せたことは嬉しかったです。
また、こうしてスポンサードの対象になったことは、やはり「二次創作にも価値がある」とGoogleが認めているという証に思えます。それもまた、ファンとしてはとても嬉しいことですね。
私の状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請日 | 2025年12月8日 |
| 合格日 | 2025年12月10日 |
| 記事数 | 68記事 |
| ジャンル | 聖闘士星矢二次創作(小説・絵・考察) |
| 申請回数 | 1回 |
| サイト開設 | 2023年10月頃 |
審査基準は非公開、とされているので、私もなぜ自分のブログが一回目で合格できたのかは、わかりません。
ただ、合格したブログの状況ということで、軽いプロファイルを掲載しておきます。
2. 二次創作ブログは本当にアドセンス対象外なのか
「二次創作ブログは、著作権グレーでは?」「著作権グレーなのに審査に受かるの?」
この疑問も定番だと思います。
私は専門家ではないので、自分が合格した実例によって解説することになります。そして結論は、「二次創作ブログもアドセンス対象内」ということです。
「二次創作=著作権グレー」、しかし、「二次創作=広告審査落ちる」ではない
まず、「著作権がグレーである」と「広告審査の合格可否」はイコールではないです。
私のブログが合格したことを基準に考えると、「グレーでも広告審査には問題ないもの」と「広告審査に落ちるもの」の「OKライン」があるものと思われます。
ではその「二次創作ブログのOKライン」とは?
これも、詳細は私にはわかりません。
ただ、一般的に言われている「Googleアドセンスが審査する基準」(推測)は、以下です。
- オリジナル文章量
- コンテンツの独自性
- 引用・転載との違い
- 感想・考察・創作論の位置づけ
これらを参照してみると、確かに私のブログは、
- オリジナル文章量 ➡️ 67記事
- コンテンツの独自性 ➡️ 架空CP(ミアルバ)の考察、自作設定や自作解説
- 引用・転載との違い ➡️ 引用は「” “」等で明示。転載なし。
- 感想・考察・創作論の位置付け ➡️ 私自身の独自記事。まとめやwiki等なし。
このような内容で構成されています。
つまり、「ブログ著者自身が書いたコンテンツの量」は要点と考えられます。
特に「自分の作品(二次創作)の解説・裏話・創作論がある記事構成」は、「二次創作の展示場」というよりは、「創作にかんするブログ」という位置付けを強めていたかもしれません。
3. 意識して避けていたこと
これは「広告審査のために意識していた」というより、「著作権アウトにならないように気を付けていた」点とだいぶ重なります。
私が避けていたこと
- 原作画像の無断転載
- 場面再現のようにセリフ引用を丸写しで長く続ける
- 他サイトなどからの引用(埋め込みは除く)、キュレーション記事
- 無意味な短文記事(記事数稼ぎ)
- 公式情報と誤解させるような表記、著作権者が誰なのか不透明な表記等
4. 二次創作ブログ×アドセンスを考えている人へ
アドセンス収益は微々たるものと考えておきましょう
二次創作ブログは、基本的にファンダムの母数が上限になりやすいのです。
そのため、アドセンスといっても、大きな広告収入(例えば月収の代わりになったり、生活費を賄えるような規模)を望むのは、母数として難しいでしょう。
それでも、二次創作活動の赤字補填や、黒字に戻すといった「活動費用の補填」は現実的になります。二次創作をしている方ならわかると思いますが、創作するだけで費用はそれなりにかかりますよね。
小説だって、資料代、作品告知のためのSNSの有料化費用あたりは、使えるなら予算を投入したいところだと思います。
印刷物の同人誌を作る方なら、サークル参加費や旅費、印刷代が大きな出費になるでしょう。
私だったら、このブログのサーバー代、月約500円をペイできたら嬉しいです。
そのくらいが私の目標でもあります。
ぶっちゃけ記事量を書くのが難しい
「Googleアドセンスに受かる最低記事数は?」といった疑問もよく言われています。
ただ、受かった人の話を調べると、私の67記事という量は多すぎる気もします。もっと少ない記事数の段階でも、受かるケースはあるようですね。
ただ、アドセンスで収益を得る難しさは、まず「記事数を増やす」なんです。
それも、「有益情報のオリジナル記事」です。
「書きたいことが溢れてる」というタイプの人は向いていると思います。
「書きたいことがない」だと、記事をつくる自体が難所になってしまう可能性が高いです。
そして、どのくらい記事数を書けばいいのか、というと「100記事」と言われています。ここまで積み上げてようやく、検索から人が入るようになるそうです。
この点では、私もまだ100記事には至っていません。
ちなみに、なぜ「有益記事を増やす」なのかというと、Googleの仕組みがそうだから、としか言えません。オリジナル記事数の多いブログやWEBサイトを、Googleは検索に乗せて行くのです。そうして検索から有益情報を求めて人が集まる仕組みなので。
それでも、試す価値はあると思います
① いつの間にか100記事超える人がいる
ブログって「ながら」が成り立つんですよ。
思った時に書く。
この「思ったとき」の頻度は、書き慣れるほどに増えます。
私が思うに、「思ったとき」の中身は「X(140字)でつぶやこうか迷った」レベルでもいいと思います。
創作していて筆が進まなくて、でも「こうしたら筆が進んだ!」という事例をブログ記事にする。そういうのでもいいと思います。
そうすると、「思考整理」「ストレス解消(気持ちを表に出す)」「ブログ積み上げ」「将来はアドセンス収益」「X時間の削減(デジタルデトックス)」が連動して成功します。
「SNSを見る時間を減らしたい!」といったチャレンジを抱えている時も、ちょうどいいかもしれません。
② 創作で落ち込んだときの気の紛らわし
二次創作は、著作権の問題で原則的に有料販売ができません。
ある意味、SNSなどに作品を公開して、喜んでもらえるなどの読み手からの反響がやりがいのほとんどになりがちです。
そしてその分、思うように反響が得られないと、とても落ち込んでしまうことがあります。
しかし、ここに「アドセンス収益」という別ベクトルの目的を立てると、「反響がふるわない」という悲しみを忘れて、「アドセンス収益を目指そう」という別の目的で癒すこともできます。
これは「それで気が紛れる」というタイプの方に限ったパターンですが。
③ 上達の記録を兼ねる
これも「ながら」のひとつですね。
私だったら、「イラストの練習」を掲載する手があるなあと思っています。
私はイラスト初心者なので、「最初はどんな絵だった」「どんな練習をした」「どう変わったか」というイラストの変化を記録することができます。
私自身、そういう「上達記録ブログ」を見るのが割と好きでした。
上達を一緒に見るのが楽しいという方もおられるようです。これだと、ファンダムをひとつに絞らなくても「絵を描きたい人」「絵の練習を見たい人」と幅広く閲覧者が射程に入りますね。
それに、練習の内容を記録するのは、自分自身にとっても励みになります。
「これだけやった」という過去を振り返るのは、やっぱり、支えにも達成感にも自信にもなります。
そのように、私自身も①②③の複合で、なんとかここまで記事を増やして来ました。
20年近く前は現役週間連載中の漫画の感想ブログをやっていて、その時は毎日その週の感想を投稿していました。発売日は一日3回(初見、再読、再再読)更新してました。そんなふうだったので、現役作品にハマっている人は、すぐ100記事が埋まると思います。
私もまた、ブログの更新自体も楽しくて好きですね。
慣れれば慣れるほど楽しくなるものなので、まずは試してみると良いと思います。
お読みくださり、ありがとうございました!

