こんにちは、パン専門誌出身ライターのひつじです。
今日は、「知られざるパン屋さんのサービス」についてご紹介します。
「街のパン屋さんは美味しそうだけど、ちょっと敷居が高いな」
「おしゃれなパンが売ってるけど、大きなパンはどう食べたらいいんだろう」
この記事は、そんな疑問にお答えできるかもしれません…
バゲットはパン屋さんでカットしてもらえます
独身の頃の私は、会社帰りの夜、自宅の最寄駅の改札を出たところにある、街のパン屋さん「ベーカリーカフェ ルパ」に立ち寄るのが楽しみでした。
仕事帰りの私の夕ご飯は、バゲットにレバーパテを塗って、赤ワインをグラスに一杯。
そんな、簡単だけどちょっといい気分にリフレッシュできるメニューがお気に入りでした。
平日からお酒付きのメニューだったのが、ちょっとお恥ずかしいですが…。
このメニューのいいところのひとつは、バゲットをパン屋さんで好きな厚さ、好きな角度にスライスしてもらえることです。
ご存じでしたか?
パン屋さんの店先で、大きなバスケットに縦に並べられている長いバゲット。
このバゲットは、お店のレジで店員さんにお願いすると、カットしてもらえるのです。
バゲットは、製品の特性上、1cm以上の厚さでのカットになります。
でも、安心してください。
店員さんは「何cmでカットしますか? 1cm以上の厚さでカットできます」と丁寧に教えてくれます。
また、バゲットはよく見ると、バゲットを垂直にカットする切り方と、角度をつけて斜めにカットする切り方がありますよね。
「まっすぐ縦に切りますか? それとも斜めに切りますか?」
店員さんは、それも聞いてくれます。
- 何センチでカットするか。
- まっすぐ切るか、斜めに切るか。
この二つを選んでカットをお願いすれば、店員さんはカットして保存袋に入れてくれます。
私はこの「カットしてもらう」というのがとても嬉しかったです。
「その日の気分で選べる」のは、ちょっとしたアレンジでリフレッシュに繋がります。
店員さんとコミュニケーションが取れるのもいいですね。
また、大抵のお店はパンのカットをお店のマシンでやってくれるので、切り口もきれいですし厚さも揃い、衛生的です。
カットしたパンは、保存袋に入れて渡してくれます。
これで、おうちに帰ったら、冷蔵庫からパテを取り出して、好きなサイズにカットされたバゲットに塗り、グラスにワインを注いで食卓の完成です。
簡単早い。
そして優雅な気分。
注意!
パン屋さんが混雑している時のカットのお願いは、状況を見て避けましょう。
行列する大人気のパン屋さんで買う時は、お店の常連さん達の買い方や、カットを頼んでいるかどうかをチェックして、様子を見てのご判断をお願いします。
食パンも好きな街数・厚さにカットしてもらえます
バゲットがカットしてもらえるように、食パンもカットしてもらえます。
食パンは朝食に食べる人が多いので、バゲットよりカットしてもらう機会は少ないかもしれないですね。
日本のパン食は、概ね夕方に翌朝の食パンを買う文化です。
パンも時間と共に水分量が変化するので、切り口は少ない方が鮮度を保てますから、食べる時間が買ってからしばらくかかる場合は、お店でカットしてもらわない方が美味しく食べられます。
でも、買って帰ってすぐに食パンを食べる! という時に、お店でのカットのお願いが良い方法になります。
食パンのカットでおすすめなのは、山型食パン(イギリス食パン)です。
ふわっとドーム型に焼き上がった山型食パンは、とっても見た目がかわいいですが、ふんわりしているだけに、四角い角食パンよりもカットが難しいのです。
山型食パンのお店でのカットをおすすめするのは、
- 食パンを自分でカットするのはちょっと難しい。
- 自力カットは、指でパンを押さえてしまい形が崩れやすい。
- 自力カットは、カットが斜めになり均一の厚さにするのが難しい。
などの難しさがあるからです。
食卓になじみ深いパンですが、まだまだ、その食べ方のバリエーションはあまり知られていません。
食パンも、厚さを変えることで楽しみ方、味わい方が変わります。
とはいえ、その基本は、パン屋さんであらかじめカットされて売られている「8枚切り」「6枚切り」「4枚切り」などの定番が基本です。
すでにカットされた角食パンを購入して、食べ比べてみるところから始めることができますよ。
カットの頼み方
①いつ、どうやって食べるか決める。
簡単なのは、持ち帰ったあとに何か塗って食べるバゲット。
②すぐに食べる場合、レジでカットをお願いする。
③厚さ、まっすぐか斜めかを依頼する。
④お店が混んでいる時は避ける。
自宅でパンをカットする場合
「お店で頼むのはちょっと…」
「自分でなんとかしたい」
という場合の、自宅でカットする方法について紹介します。
ブレッド専用ナイフを手に入れよう
料理用の包丁でパンを切ろうとして、
「うまく切れない」
「力を入れてパンが潰れてしまった」
という経験のある方は多いと思います。
パンには専用のパンナイフがあります。
パンナイフな波刃なのです。
では、どんなブレッドナイフがいいでしょうか。
私の使っているブレッドナイフをご紹介します。
このナイフ「ビクトリノックス」のスペックは、
刃渡11cm 全長22cm 28g
すごく軽い!
小型なので、キッチン収納でかさばらず、使う時も手軽です。
まな板の上で場所を取らないですし、
小ぶりのピザパンを切り分けるのにも便利です。
また、私はこのブレッドナイフを購入してから7年使っていますが、刃こぼれもサビもなく、いまも新品同様にピカピカです。
お手入れも他の食器や包丁とまとめてキッチン洗剤で洗うだけ。
特別なお手入れの手間もかかりません。そして長年使えます。
ブレッドナイフが自宅にあると、本当に便利です。
例えば、
・サンドイッチを切り分ける。
・惣菜パンを切り分ける。
・バゲットを切り分ける。
つまり
・ピンチョスが簡単に作れる。
週末の食卓を賑わせるには、一口サイズに切り分けた惣菜パンやサンドイッチが活躍します。いくつか買ってきてカットして並べるだけで、食卓はすごく華やかになります。
お酒のおつまみにもピンチョスは最適なので、お子さんからお酒の好きなおとなまで、同じメニューで食卓を囲む事ができます。
ブレッドナイフがあれば、一人用の一つの惣菜パンが、みんなでシェアできるお手軽なご馳走になるのです。
私が最初に購入したブレッドはこれでしたが、買ったきっかけは、ご近所の人気のパン屋さんで売っていたからです。
パンに関する製品を購入したいと思ったら、パン屋さんで取り扱っているものが正解です。なにしろパン屋さんはパンのプロです。
お店にパングッズが置かれていたら、それはパン屋さんが目利きした厳選品です。
もしも食パンを切る場合は、もう少し刃渡が長いナイフの方が切りやすいでしょう。
ビクトリノックス刃渡11cmの場合は、刃が食パンの直径より短いので、切る場合はちょっと不便ですね。
ただ、食パンを切る場合は、先ほどの通り、パン屋さんにお願いするのがいいと思います。大きなパンのカットをいきなりは、初めての場合はちょっと苦戦するかもしれません。
まずは、刃渡の短めなブレッドナイフで、パン食生活を楽しんでみるのをおすすめします。
この記事が皆さまとパン屋さんを繋げる新たな何かになれば嬉しいです。
今日も美味しいパンとみなさまが巡り会えますように!