パン屋さんの思い出 vol.1

コラム

焼きたての香りが
思い出をよみがえらせる

初めての「町のベーカリー」

 覚えているのは5歳まで暮らしていた街の最寄駅、京王線仙川駅の駅前のパン屋さん「ピーターパン」。童話のピーターパンのイラストが看板にあったと記憶しています。

 私の記憶の中では、子供向けの英語塾の帰りに寄ってもらえるお店でした。私の家の近所にはスーパーしかなくて、パン屋さんもありません。バスで仙川駅前に行くのは、ちょっとしたお出掛けです。商店街もあって人の賑わいも多くて、そんな活気のある街にあるパン屋さんも、すごく格好良く見えました。

 残念ながら、どんなパンが売られていたのかは覚えていません。
 回遊式でレジも1台、こじんまりとした小さなお店だったと思います。
 食パン、クロワッサン、お惣菜パン、あんぱん、メロンパン、という、昔ながらの定番メニューが揃った街のパン屋さんだったように記憶しています。

 父がパン好きで、私もメルヘンな洋風のお店で売っているパンが大好きでした。
 他のお店はほとんど覚えていませんが、「ピーターパン」だけは覚えています。

 もうひとつ、「ハートのマークの第一勧銀」(第一勧業銀行、現みずほ銀行)も商店街にあったのを覚えています。ハートのマークが可愛くて好きでした。
 それと同じくらい、パンもかわいくて好きでした。

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